そして中学に入り吹奏楽部に入ったおかげか、440Hzと442Hzの違い程度なら解るようになった。 高いからって別に気持ち悪い訳でもないし、厳密に解る訳でもないが、 標準から前後してれば、聴くだけで違うというのは解る。 あと、この頃から単音や単旋律の聞き分けなら100%回答できるようになった。
ここで、基準音なしで音を拾えるというのもクリア。
幼児期に始めたということ以外の条件はクリアしてるのだ。 しかし、一般的に知られてるほど完璧なものでもない。 ヒントを得ずとも音は解るけど、速いフレーズが瞬時で解る訳ではないし、 意識しないと聴こえない。
で、僕自身は一体何に属してるのか気になったので色々調べてみた所、 絶対音感にもいくつか種類があり、その中の一つということが解った。
一つは、僕のようなケース。
相対音感のような階名ではなく、実音で音を採ることが出来る人。 もちろん、別に最初に音を与えられずともね。
もう一つは、感覚的に音を把握できるケース。
僕らが音を判断する時は聴いた後に頭でドならドと答えを出してから判断するだけど、 この人たちは違う。 例えば本を読む時、普通は頭の中でその文章を具現化して読んでるよね? 目で見て、それを頭の中で読むという感じで。 しかし、中には文字を見た瞬間に理解してしまい、具現化の必要がない人もいるそうな。 これと同じケースだね。何らかの形で具現化するのではなく、 いきなり「ド」として出てくるらしい。
[普通の人] 音を聴く→考える→これはドと判断する
[絶対音感の人] 音がドと聴こえる
これは、言葉と同じだね。 英語を聞いたときは瞬時に意味を考えて照合し、それから判断する訳だけど、
A: I have a pen B:・・・私は、持つ・・一つのペンを・・!あぁ、「私はペンを持ってます」ね!
日本語を聞くときはこんなことはしない。
A:俺、ペン持ってるよ。 B:だから?(←ひどい・・・。)
聞いた瞬間にもう意味を理解してる訳で、 言葉の意味を考えるまでもなく、無意識に理解してるのだ。
A:私はイカです。 B:!?(←こーゆー意味ではない。)
このように、意識せずに音が音名で聴こえてしまう人もいる。 こういうのをラベリングというそうな。
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